広々した「ベビー休憩室」 子育て世代に配慮
昨年度から進められていた東武スカイツリーライン越谷駅のトイレのリニューアル工事が完了し、このほど供用が開始された。最大の特徴は、授乳用ソファやおむつ交換台を備えた「ベビー休憩室」の新設。乳幼児を持つ子育て世代に配慮したトイレとなっている。
ベビー休憩室は乳幼児連れ専用の個室タイプで、ベビーカーごと入室できる広さ。テーブル付きの広々した授乳用ソファでゆったり授乳できる、また、おむつ交換台のほか、チェンジングボードを備え、立ったままおむつ交換ができる。休憩室前にはお連れ様用木製ベンチも用意されている。
一方、トイレは、地元企業の協力で越谷の特産品を生かした外観デザインを採用した。正面の布生地は、同市内の中野形染工場から提供された「籠染め」の反物を使用した。籠染めとは浴衣などの生地の藍染め技法の一つで、2つの円筒型真鍮(しんちゅう)の型(籠)の間に生地を通し、表裏同時に糊のり付けして染める柄を写し取るもの。また、この型(籠)を使って同市内の「ハナブサデザイン」がプロデュースした「籠染灯籠」が出入り口付近に配置されている。外観ガラス面や通路壁面にも籠染めのデザインが取り入れられている。
東武鉄道(本社・東京都墨田区、根津嘉澄社長)では「地域の方々により親しまれる駅を目指した」としている。
<問い合わせ>東武鉄道お客さまセンター☎03・5962・0102。