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草加市の新庁舎完成 「災害対策室」を常設

完成した草加市役所新庁舎
完成した草加市役所新庁舎


 草加市の新庁舎が同市高砂に完成し、供用に先立ち4月22日、山川百合子市長をはじめ、大野元裕県知事や近隣自治体の首長など約100人が出席して落成式が行われた。

落成式でのテープカット
落成式でのテープカット

 旧庁舎は老朽化が著しく、2011年の東日本大震災で壁や床に亀裂が入り、耐震診断でも危険性が指摘されたため、19年度に解体工事が行われた。新庁舎は20年度に建設を開始したものの、コロナ禍による資材不足で工事が2か月遅れ、3月末に完成した。
 鉄骨造り(一部、鉄骨鉄筋コンクリート造)、地上10階、地下1階建ての免震構造。地下は駐車場で、53台を収容できる。延べ床面積約1万8200平方メートルで、総工費は約100億円。
 災害対策室を常設し、高さ1・3メートルの浸水まで防ぐことが可能。市民向けの窓口は1階から4階に集約され、窓口業務などは今月8日から開始される。
 本庁舎と西棟を結ぶ1階通路には、建て替え記念事業として市民と行政が協働で制作した「メモリアルプレート」が展示されている。こちらも今月8日からお披露目されるが、西棟の改修工事のため6月上旬から約1年間、掲示場所が閉鎖される。
 式典で山川市長は「防災拠点のほか、市民が集い、街づくりにつながる場所。いつでも心地よく利用できる場所になれば」と述べた。
 式典後、本庁舎前で草加鳶(とび)職組合による「木遣(きや)り」が披露された。