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越谷市場で「鴨ネギ鍋」・売り上げを「トルコ地震」支援に

「鴨ネギ鍋」を買い求める市民

 越谷市流通団地の「越谷市場」内に2月、イベントで使用されてきた同市のご当地グルメ「こしがや鴨ネギ鍋」をつくる直径2㍍、重さ1・2㌧の大鍋が常設展示されているが、これを記念した「お披露目イベント」(越谷市場、同問屋会、埼玉県東部流通センター主催)が3月11日、同市場で開かれ、朝から多くの人でにぎわった。
 大鍋を多くの人に知ってもらおうと、越谷商工会議所青年部メンバーが「鴨ネギ鍋」をつくり、1杯200円、限定300杯を販売した。この日初めて「鴨ネギ鍋」を味わったさいたま市の会社員、保栖美沙さん(33)は「鴨肉とネギがとてもおいしい鍋。だしの味もいい。一緒に来た2歳と4歳の娘も夢中で食べていました」と笑顔で話していた。
 同鍋は午前中には完売し、売上金の7万5600円はトルコ震災の義援金として被災地に送った。
 この大鍋は、同市の商工業をPRする「こしがや産業フェスタ」で使用されているもの。総合体育館周辺で行われ、新型コロナの影響で昨年11月末に大鍋で振る舞う名物の「こしがや鴨ネギ鍋」が3年ぶりに復活した。
 カモ肉のつくねや野菜、キノコ類をしょうゆベースのだしで煮込み、仕上げにカモロースと焼きねぎを添える。市内にある宮内庁鴨場の「鴨」と江戸時代からの市特産「ネギ」にちなみ、市内の若手経営者でつくる市商工会青年部(当時)が「まちおこし」にと2005年に考案した。「産業フェスタ」では、約5000人分が振る舞われ、同イベントの名物となっている。