吉川市立旭小学校(栗原元一校長)で3日、6年生児童の英語の授業で初めてオンラインによる「英会話体験」が行われた。ALT(外国語科指導助手)の派遣会社「ハートコーポレーション」(本社・茨城県水戸市)の協力を得て、イギリスやインドなど5人の外国人講師が参加。授業は児童に1人1台支給されているタブレット端末を使って、ウェブ会議システム「Zoom」(ズーム)を使ってオンラインで英語を学んだ。
「オンラインブレンディッド授業」と呼ばれる対面とオンラインを組み合わせた授業形態で、対面で授業を行う際も英語で会話する。授業は外国語科専科の石井利明教諭が務めた。コロナ禍によるライフスタイルの変化にも対応した授業として注目されている。
今回の授業の目的は、通常授業で学んだ単語や表現を用いてオンライン上でコミュニケーションを楽しむこと。児童はあらかじめ、「小学校時代の思い出」と「自分のヒーロー」について考えをまとめ、英語での下書きを書いたプリントを使って、オンラインで外国人講師とコミュニケーションした。
児童は「修学旅行に行ったことが最高の思い出」や「運動会が楽しかった」などの思い出を語り、ヒーローについては「(英のロックバンド「クイーン」の)ギタリスト・ブライアン・メイにあこがれている。将来はギタリストになりたい」や「自分の中ではサッカー選手がヒーロー。Jリーガーになりたい」など夢を語った。慣れないオンラインによる英会話に四苦八苦しながらも今までの学習を生かし、画面越しに会話を楽しんだ。
体験した佐藤柚希さん(12)は「初めてオンラインで英会話したけど、とても楽しかったです。最初はドキドキして不安だったけど、慣れてくると自分の伝えたいことがすらすらと言えるようになったのでうれしかった」。西野 廣暉君(12)は「オンライン英会話では、今まで習ってきたことを外国人の先生たちにしっかりと伝えることができたので良かったです。これからもっと英語が楽しく話せるように勉強したい」と話していた。
授業に立ち会った、ハートコーポレーションのコーディネーター・花島淳子さん(50)は「子どもたちが習った英語を上手に話せて良かった。実際に外国の方とコミュケーションできていい経験になったと思う」と感想を話していた。
児童がオンライン英会話・吉川旭小、外国人5人と交流