三郷市立彦糸小学校(宮﨑正子校長)でこのほど、自治会や地域、保護者や学校関係者などで作る｢彦糸中学校区地域青少年育成会｣(中村俊之会長)主催の音楽鑑賞会が開かれ、彦糸中3年生や彦郷小、彦糸小の6年生、その保護者ら計約150人が楽しんだ。
同中学校区ではこれまで、3校の連携を深めようと、合同運動会や児童らが中学校に行って中学教諭から授業を受ける連携体験授業などに取り組んできた。さらにコロナ禍前の2019年12月には3校の児童生徒や保護者らが彦糸中体育館に集まり、｢オズの魔法使い｣の観劇を行うなど、年1回のイベントで学校同士の親睦を深めてきた。
今回の音楽鑑賞会では、本来なら3校の全児童生徒を集めたかったが、感染拡大防止と卒業式前の思い出づくりのため、中学校は3年生、小学校は6年生を対象にした。演奏は県警音楽隊が担当。観劇などと同じく、｢本物に触れ、情操教育やキャリア教育など健全育成につながることを目指している｣(宮﨑校長)という。
演奏会では、｢オズの魔法使い｣の主題歌｢虹の彼方に｣やジャズの名曲｢スターダスト｣のほか、｢となりのトトロメドレー｣。簡単な交通安全の講話と横断歩道の横断時などに行うハンドサインを歌にした｢ハンドちゃんのハンドサイン｣、カラーガード隊も参加した｢聖者の行進｣などが演奏され、参加した児童生徒は真剣な表情で音楽に聴き入っていた。
彦糸小6年の小林梨緒さん(12)は｢1年生の頃からピアノを弾いているが、初めて音楽隊の演奏を聞き、その迫力に感無量になった。この気持ちを忘れずに、中学生になってもピアノを続けて行きたい｣と目を輝かせていた。