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八潮市/新「八潮ブランド」・「優良技術者」ら決まる

 八潮市は1月31日、令和4年度に市内で生産された製品を市の資産として認定する「八潮ブランド認定式」と、産業技術者・技能者を認定する「八潮市優良技術者及び技能者表彰式」を行い、認定証などを授与した。

 今回、「八潮ブランド」に認定されたのは、市内のカレー店「きーCURRY」が開発したレトルトカレー「八潮かりぃ」。
 ビタミンCやカルシウム、鉄、食物繊維などが豊富な小松菜を乾燥させて粉末状にし、栄養価を高めたスパイシーなカレー。同市や日本薬科大学( 丁宗鐵学長、本部・埼玉県北足立郡伊奈町)と産学官連携で開発され、小松菜は100%八潮市産を使用した「八潮愛100%」のカレーとなっていることが高く評価された。

認定を受けた来さん、齊藤さん、風間さん(左2人目から、一番左は大山市長)

 一方、「八潮市優良技術者及び技能者」に認定されたのは、「来ハトメ工業」(八潮市大瀬)の来昌伸社長(70)と「Kazama」の風間健社長(44)。
 「来ハトメ工業」は電源回路などに多用される電解コンデンサー用のアルミケースなどを製造している。来社長は現在も製造現場で技術を磨き続け、約150台のプレス機を駆使しながら、安定した製造技術の工程を確立させた。また、後進の育成にも取り組み、素質に合わせた指導をきめ細かく行っていることが高く評価された。

 「Kazama」は革製品の製造業。風間社長は首輪の負担が原因で発生する犬の「気管虚脱」という病気に対応しようと、負担を軽減する「メガネハーネス」を開発した。後進の育成や、特別支援学校に赴いて革を利用したコサージュ作り体験を行うなど、社会貢献活動を精力的に行っている点なども高く評価された。

 「きーCURRY」のオーナー兼店主の齊藤公幸さん(43)は「表彰を機に、さらに『八潮かりぃ』を広めて行きたい」と意欲を見せた。また、来社長は「技術を社員全員に伝え、商工の発展に寄与していきたい」と話し、風間社長は「自分で考え、動ける職人の育成に力を入れていく」と意欲を見せた。
 大山忍市長は「本市の技術力が広く市内外に発表され注目されるよう協力していく」と述べた。