三郷市立瑞木小学校(山口清孝校長)の6年生児童62人がこのほど、福島県広野町立広野小学校6年生24人とオンラインで交流会を行った。
交流会では広野小の児童が、アンモナイトの化石で知られる観察施設「いわき市アンモナイトセンター」や水族館「アクアマリンふくしま」など、福島県内の人気スポットを紹介した後、会津藩の白虎隊や明治維新で薩長同盟と闘った歴史について紹介。また、お土産品としても有名な郷土玩具の「赤べこ」を紹介すると、瑞木小の児童らは修学旅行で作ったと声を上げていた。さらに、東日本大震災による広野町の被害の状況、震災・原発事故からの復旧・復興や現状についての発表もあった。
続いて、瑞木小の児童が埼玉県内の市町村を紹介。秩父市や狭山市、所沢市などのグルメ料理や人口、市の特徴など調べた成果を発表していた。残念ながら時間が足りず、一部、発表できない児童がいたが、その分は後日、ビデオで撮影し映像を送った。
福島県出身の瑞木小の中村聡太君(12)は「生まれた場所でも知らないことが多く、交流でいろいろ知ることができた。広野小の子と将来どこかで出会えるのが楽しみ」と笑顔だった。
両校が交流するきっかけとなったのは、12年前の東日本大震災。瑞木小の近くにある「瑞沼市民センター」が避難所となり、避難者の子どもたちが瑞木小に転入した。以来、子どもたちが福島に戻った後も交流が続き、毎年、10月に開催される「ひろの童謡まつり」に招待されるようにもなった。しかし、コロナ禍が始まった4年前からはオンラインで交流している。