春日部市が所有する旧市商工振興センター跡地(同市粕壁東1丁目)の活用に向け、市はこのほど、生活協同組合コープみらい(さいたま市)、厚生労働省埼玉労働局(同)と基本協定を締結した。市の土地にコープみらいが建物を建て、労働基準監督署や公共職業安定所(ハローワーク)、食品スーパーや飲食店などの入る複合施設を整備する。2025年のオープンを予定している。
同センター跡地は東武スカイツリーライン・春日部駅東口から約500㍍に位置し、面積約4260平方㍍。2018年に解体工事が始まったが、土壌汚染が見つかっていた。市は調査結果などから、健康への被害はないとし、国のガイドラインに沿って活用することにした。
跡地活用に向けて、昨年7月に公募型プロポーザル方式で事業者を募集。審査の結果、優先交渉権者にコープみらいを決定した。施設のテーマは「地域密着型複合施設」。名称は「かすかべテラス」を予定している。
施設は地上3階建て。市内にある労働基準監督署(同市南)、ハローワーク(同市大増新田)が移転して入る「労働総合庁舎」と食品スーパーの商業施設。さらに、レンタルホール、カフェ、飲食店、フィットネス、複数の診療所のある「クリニックモール」、調剤薬局などが入る計画。屋上には駐車場も整備する予定だ。
複合施設2年後オープン 春日部市 スーパーや職安、薬局も