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JA越谷市が新米寄贈・フードパントリー4団体に

 JA越谷市(染谷朝授組合長)は7日、越谷市内でフードパントリーを実施している4つの市民団体に、低農薬・有機肥料で育てた越谷産コシヒカリ「越谷ふるさと米」の新米計900㌔を寄贈した。同市七左町のJA越谷市本店で「贈呈式」が行われ、JAとフードパントリー関係者ら約10人が参加した。同JAによるフードパントリー団体への新米寄贈は3年連続3回目。
 4団体は、「越谷子育て応援フードパントリーせんげん台」(草場澄江代表)、「越谷子育て応援フードパントリーぽらむの家」(青山享美代表)、「越谷子育て応援フードパントリー越谷市場」(武藤晴彦代表)、「越谷子育て応援フードパントリーおおさわ」(髙野道行代表)。
 フードパントリーとは「食品の保管庫」の意味。ひとり親家庭など生活に困っている人を対象に食品を無料で配布する活動のこと。配布する食品は主に、フードバンクに集まった食品、フードドライブで集まった家庭の余剰食品、地域の農家やお店から提供を受けた食品など。食の支援が必要な家庭に直接、食の支援ができる活動だ。
 県内では2020年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で失業者が増えるなどの影響もあり、県の支援の下で活動が急速に広がっており、県内で71団体が活動している。
 JA越谷市の染谷組合長(68)は、「一昨年から、越谷市からフードパントリー活動の説明を受け、JAとして賛同し、寄贈することにした。越谷ふるさと米はブランド米を目指し、自然環境に優しい栽培管理の下で収穫された、とてもおいしいお米。ぜひ多くの方に食べていただきたい」とあいさつ。
 寄贈を受けた「せんげん台」の草場代表(58)は「市内には4つのフードパントリーがあり、コロナの影響もあって利用者が約350世帯に増えている。お米の提供は皆に喜ばれ、大変ありがたい」と感謝の言葉を述べた。
 「越谷ふるさと米」は、市内12軒の農家が「環境保全米」として、県の特別栽培米基準よりも農薬使用量を抑え、有機肥料100%で育てた米。除草剤を使用せず、刈り取り機による除草と自然環境に優しい栽培管理で収穫している。
 寄贈された「越谷ふるさと米」は各フードパントリーで小分けにして、利用者に配布する。