「第22回草加市青少年の主張大会」(同市青少年健全育成市民会議主催)が18日、同市立中央公民館ホールで開かれ、1次予選を突破した、小中高校生12人が出場した。 出場者の作文は、県大会(8月21日、さいたま市)の予選審査に送られ、最終選考に残った人が本大会に出場する。
大会には、小学生60人、中学生17人、高校生3人の応募があり、小学生6人、中学生4人が5分の持ち時間、高校生2人は7分の持ち時間で意見発表した。
審査の結果、花栗南小学校6年の利根花音さん(11)、松江中学校1年の山本花音さん(12)、県立草加南高校3年の渡辺なみえさん(17)の3人が最優勝賞に輝いた。
利根さんは、中国人の友人の告白を聞いたのを契機に差別について考え、「大切な人を守ることで差別をなくしたい」と訴えた。
山本さんは、男の子の格好でいたため、周りから変な目で見られた経験から、「容姿や性別で決めずに個性を認め、自分らしく生きられる世の中になってほしい」と主張した。
また、渡辺さんは、日本で生まれ育ったが、国籍が日系ブラジル人のため「さまざまな見えない差別が日本にはある」とし、その解消には「次世代への教育が重要」と意見発表した。
他の優秀賞受賞者は次の通り(敬称略)。
【優秀賞】臼杵優芽(青柳小6年)、大石七海(八幡小6年)、岡本奈桜(新田小6年)、桑村楓(川柳小6年)、佐藤輝成(西町小6年)、進藤梨央(新栄中3年)、妹尾真宙(松江中2年)、萩原成美(両新田中1年)、桑原光琉(県立草加南高校3年)。