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草加「ねずみの森混声合唱団」が3年ぶりコンサート

視覚障害者、晴眼者、プロのソリストが合唱

 草加市の視覚障害者と晴眼者の合唱サークル「ねずみの森混声合唱団」が12日、「第16回定期演奏会ブリリアンコンサート」を同市文化会館ホールで開いた。コロナ禍のため客席を700席に減らし、3年ぶりの開催となったが、整理券は1週間でなくなる人気ぶり。

 コロナ禍で思うように合同練習ができなかったが、自主練習や2部に分けての合同練習など工夫しながら仕上げてきた。

 コンサートは「ほたるこい」などの童謡でスタート。全盲の子どもが作詞した「そらとぶうさぎ」、身障者作詞の「足指でおセンタク」、ロシアのウクライナ侵攻を憂い平和への祈りに「愛に生き平和にいきる」など10曲を披露した。

 指導者のソプラノ歌手、根津光恵さんら6人のプロのソリストがゲスト参加し、バリトン、テノール独唱などを披露。また、「群青」などを同合唱団と合唱し、会場からは割れんばかりの拍手が沸いていた。

 同合唱団の島根芳夫代表(73)は「この日を待ちわびていただいた皆さんに、練習の成果を存分に披露できた。多くの拍手に感謝したい」と感激していた。

 会場では、同市に避難しているウクライナの人への支援の募金箱も設置されて、18万8748円の善意が集まった。同市に寄託する。