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音楽で「フレイル」予防・松伏の「音楽健康クラブ」

 音楽を用いて、脳トレや筋力トレーニング、ヨガなどを行う松伏町の「音楽健康クラブ」の体験会が、14日と18日の2日間、同町役場などで開かれ、67人が参加した。いすに座ったままできるトレーニングで、楽曲の大半をピアノの生演奏で行うのが特徴。
 同町は、この「音楽健康クラブ」教室を2019年10月からスタートしており、これまでの参加者数は延べ2604人。「フレイル」(加齢により心身が衰えた状態)予防の役割も担い、アットホームな雰囲気で人気の教室だ。
 同町は新年度の前期教室を4月20日からスタートし、参加者を募集する。教室は9月28日までの全17回。会場は同町中央公民館で、教室は2班に分かれ、各班の定員は45人。4月1日から受け付けを開始する。
 講師は同町金杉の介護老人保健施設「なのはなの里」(大塚節子施設長)に委託。同施設スタッフの音楽健康指導士と理学療法士、認定音楽療法士の専門家が担当する。認知症予防や健康増進、うつ、閉じこもり予防などで、参加者の生活の質の向上を目指している。
 同クラブのオリジナル体操「音健リズム」は「なのはなの里」の理学療法士、大塚俊太郎さん(36)、大塚智美さん(36)が考案した。俊太郎さんは「筋力と日常動作、持久力、リズム感を連動させ、1つの運動として実施するのが『音健リズム』」と話す。音楽健康指導士で、「なのはなの里」施設長の大塚節子さん(62)は「教室は参加者の心がホッとする、笑顔になれる場所」と話している。
 今回の体験会は、多くの人に音楽健康クラブを知ってもらうため開かれた。
 「音楽健康クラブ」の新年度前期教室は参加費無料。同町内在住の65歳以上の人対象。汗拭きタオル、水分補給の飲み物、マスク持参。受け付けは4月1日から14日まで。応募多数の場合は抽選となる。