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草加市 「防災講座」を動画配信

 草加市は、17日から31日まで、動画「防災講座~コロナ禍から見えてきた避難運営所のカタチ~」を、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで配信する。
 防災対策やコロナ禍での避難所運営をまとめた動画。この中で、獨協大学(同市学園町)の「高安ゼミ」の学生4人が、外国人に向けて、同市の避難所や役割などについて紹介している。学生たちはすでに、外国人向け避難所マニュアル「草加の絆は命を守る~よつはちゃんと避難所を守ろう」を作成している(本紙昨年4月13日付1面)。

 動画作成は、2014年に市と同大が締結した「災害時における応急活動の協力に関する協定」に基づくもの。学生たちは、先に作成した避難所マニュアルを用いて、内容を分かりやすく解説し、マニュアルの入手方法も伝えている。

  リーダーの山﨑真優さん(22)(経済学部4年)は「外国人向けマニュアル作成から1年近くたった。卒業後も問題を持続的に考える必要があると、今回の動画を通じて改めて感じている」と話す。

 また、動画では市庁舎西棟2階で国際相談コーナーを運営するNPO法人「Living in Japan(リビング・イン・ジャパン)」のメンバー、加藤由美子さん(63)が、「災害時の外国籍市民への支援」について説明。さらに、群馬県の「DWAT」(避難所などへの災害派遣福祉チーム)アドバイザーの辛島友香里さん(37)の講演も収められている。
 同市危機管理課は「外国籍市民や若年層の訓練参加などを通じて、大学やNPO法人と意識、研究成果を共有していきたい。多言語支援があることも広く伝えていく」としている。