自転車事故の高額損害賠償に対応するため、草加市と保険会社が創設した市民対象の交通事故補償型傷害総合保険「入って安心! RinRin(リンリン)そうか」が今年5年目を迎える。4月からの新年度分加入受け付けが、同市役所4階の特設窓口で始まった。3月18日まで受け付ける。
同市内の自転車事故の死傷者は昨年149人で、県内ワースト7位。自転車事故の高額損害賠償が問題となる中、同市は従来の交通災害共済に代わり、保険会社と「RinRinそうか」を開発し、2018年4月から導入した。県条例で自転車保険加入を義務化するのに先駆けたもので、加入者数は初年度から昨年度まで年間約3万4000人。
自転車保険への市民の関心は高く、「RinRin」以外も含め「加入している」は66・4%(20年度の市民アンケート)に上っている。
「この保険は安価で幅広い補償があるため、市民の加入率は高い」(同市交通対策課)という。もっとも、60代以上に比べて30代以下が低い傾向のため、同課は案内パンフレットを公共施設などで配布するなど加入促進を図っている。
同保険は同市在住、在勤、在学者が対象で、交通事故のけがの補償のほか、1億円までの個人賠償責任補償に対応、示談交渉サービス付き。本人用プラン2000円のほか、家族用プランは1人につき1000円で加入できる。
<問い合わせ>▽草加市交通対策課☎922・1641▽保険の詳細について=AIG損害保険埼玉支店☎048・641・4050、ウイック保険サービス(取扱代理店)☎048・720・8277。