三郷市東町の篠塚颯太君(同市立南中学校1年)が、昨年12月25日の全国珠算競技大会「そろばんクリスマスカップ2021」(日本珠算協会主催)で、「中学生の部個人総合競技」で日本一に輝いた。中学生史上2人目の「300点満点」だった。一昨年の大会でも「小学生の部」過去最高得点で日本一となっており、〝日本一連覇〟の快挙だ。
コロナ禍のため大会は全国72会場でリモート開催された。「中学生の部」には163人が参加。颯太君は千葉県流山市の会場で、掛け算、割り算、見取り算の各50題(1題2点、300点満点)を各3分間で解く大会に臨んだ。この結果、颯太君は2位に20点差の満点。「1番を取れた手応えがあった」が、颯太君は、名前を呼ばれた瞬間、「やった!」と思わずガッツポーズして実感が湧いたという。
颯太君は、幼稚園年中の時に自宅近くの岡庭珠算塾に入って学んだ。同塾では父親、大介さん(46)(鉄道会社社員)と兄の晴斗さん(17)(私立高校3年)も学んで、共に日本一になっている。一昨年の同大会で初めて日本一になった颯太君は、昨年10月から連覇めざし猛特訓してきた。
大人と同じ土俵で戦う昨年8月の「全日本オープン珠算選手権」では個人総合7位(中学生トップ)などになり、今回の連覇で「最高峰の大会で日本一になる新たな目標ができた」と話し、「いつも満点を取るつもりで臨んでいる」と颯太君は、ますます意欲を燃やしている。