「越谷スカイメロン」の初売りが11月30日、越谷市の東武スカイツリーライン越谷駅東口の観光物産拠点施設「ガーヤちゃんの蔵屋敷」で行われた。1玉3000円のメロン10個の限定販売だったが、約1時間で完売した。
「越谷スカイメロン」は、同市農業技術センターが2018年度から、水耕栽培による試験栽培を続けている。昨年度から、電機メーカー「富士通」と共同研究をスタート。その結果、高糖度(15度以上)のメロンを安定的に栽培できるようになったため、同センターが“初売り”を企画した。「スカイメロン」の愛称は10月、市民公募で決まったばかり。
初売りでは、同センター職員が道行く人に声をかけPRした。購入第1号となった同市東越谷の労働組合役員、延寿寺和行さん(65)は「メロンの試験栽培は新聞などで知っていた。興味があるので買ってみたが、越谷の新名物になればいいね」と話していた。
同日は購入者へのアンケートも実施し、「味」や「見た目」「大きさ」などの印象を今後の栽培に生かすという。
今年は日照不足と二酸化炭素不足のため、ハウス内にLED照明を付け、照度をアップし炭酸ガス発生装置を付けた。この結果、光合成が進み、「過去最高の出来で、糖度も17、18度と安定した」という。
1株から多くのメロン(20~30個)が収穫できる水耕栽培方法を取り入れており、同センターは、メロン栽培を検討している人の視察を受け入れている。
「越谷スカイメロン」初売り・甘さ自慢の10個完売