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松伏/高校生がカレー考案

味やアイデア競う 初代最優秀賞は草加西

最優秀賞を受賞した「華
麗なるSWFD」チーム
最優秀賞を受賞した「華麗なるSWFD」チーム

 カレーの町・松伏町の中央公民館で1月18日、「給食で出したい『学校給食のカレーライス』」をテーマに、「第1回高校生カレー選手権」が開催された。近隣6市3町から17チームが応募、書類審査を通過した8チームが本選に進んだ。その結果、初代最優秀賞には、県立草加西高校の「華麗なるSWFD(ソウカ、ウエスト、フード、デザイン)」チームの「チキンダルカレー~アチャールを添えて~」が輝いた。
 同町は、国内初のカレー粉製造に成功し、普及させた「エスビー食品」創業者の山崎峯次郎氏のふるさとで、2019年から「カレー」をキーワードに町おこしを行っている。今回はエスビー食品のカレー粉「赤缶」使って「給食カレー」を作るのが課題。米と赤缶は同町が用意し、8人の審査委員が適合性、独創性、盛り付けなどを審査した。
 草加西高校のメンバーは、「フードデザイン」科目を選択した白井楓恋さん(18)、麦島愛美花さん(17)望月美春さん(17)。鶏もも肉を同町の特産品「塩こうじ」に浸して柔らかくし、アレルギーの多い小麦でなくジャガイモのデンプンでとろみを出したり、リンゴで辛みを消したりした。レンズ豆を入れて栄養価も高くした。最後に紫玉ねぎでインドの漬物「アチャール」を作り添えると、審査委員からは「春を感じる」「優しい甘み」など高評価を受けた。
 白井さんは「まさか優勝するとは」、麦島さんは「バターライスにして、ご飯だけでも食べられるのがよかったのかな」、望月さんは「(賞品の)お米をもらってうれしい」と喜んでいた。
 このほか、春日部市からは私立松実高等学園の3チームが出場。引率した日下綾教諭は「スポーツフードマイスター」の知識を生かしてアイデアを出した。越谷総合技術高校からは食物調理課の2チームが出場し、「料作」はタケノコなどを使った成長カレー、「こしが屋」は食物繊維の多いキャベツやゴボウを使ったキーマカレーを作った。三郷北高校はチーズを使ったカレー、松伏高校の食生活研究部は手作りナンを焼き、高評価を受けていた。
 創業者の孫にあたる山崎由真子エスビースパイス工業会長が「全部おいしくて甲乙つけがたかった。カレー粉で作る楽しさ、作っている時のキラキラが伝わってきて、みんなに100点をあげたい」と話した。鈴木勝町長は頑張る高校生を見て感極まっていた。
 最優秀作品は、3月に開催されるイベント「ミニまつぶし」で、保護者と子どもたち約300人に振る舞われる予定だ