食育研修に防災機能も
三郷市は12月25日、「瑞沼学校給食センター さとっ子スマイルキッチン」(同市上彦名)の開所式を行い、関係者ら約70人が参加した。
式典で木津雅晟市長は「学校給食の提供のみならず、食育等の研修の場や非常時のよりどころとしても、市民の皆さまに親しまれる施設を目指していく」と強調した。施設の名称を考案した南中3年生の真々田愛良(ままだ・あいら)さん(14)、建設などに携わった事業者らに感謝状を授与。その後、給食の試食が行われた。
同施設は、これまで市内の中学校に給食を提供していた「三郷市立岩野木学校給食センター」の老朽化に伴い、新たに瑞沼市民センターのグラウンド内に建設された。一昨年9月に本格的に着工し、昨年11月末に完成。今月から給食の提供を開始している。
敷地面積は約5600平方㍍。鉄骨造2階建てで、市内の全中学校8校分の学校給食約3600食を提供(最大5000食まで対応可能)。同市初の炊飯室やアレルギー対応室が設置されたほか、食育について学べる見学通路や展示スペース、研修室兼食堂が設置されている。
また、災害対応受水槽やかまどベンチ、災害用トイレなども完備。災害時には北部の地区防災拠点である「瑞沼市民センター」と連携し、炊き出しや防災広場として活用される。総建築費は約31億3500万円。