吉川・中曽根小 環境考える出前授業
吉川市立中曽根小学校はこのほど、小学5年生3クラス92人を対象に、外国語授業の中で「環境学習出前講座」を行った。児童たちは環境問題などSDGs(持続可能な開発目標)について考え、世界と日本についての理解を深めた。
ニチガスの飯田忠士さん、室田明香さん、プロ野球独立リーグ「埼玉武蔵ヒートベアーズ」の青木玲磨選手らが講師を務めた。「地球温暖化を防ぐために何ができるか?」という問いに、英語の「can(~できる)」のような答えを考えた。児童たちは「ごみの分別」、「お風呂でシャワーを出しっぱなしにしない」、「エアコンの温度を下げる」などを挙げた。
また、地球を知るためにマイナス196度の液体窒素の冷熱実験が行われた。児童たちが花やゴムボールをつけると、瞬時に冷凍されてカチカチに。花は手で簡単に砕け、ゴムボールを落とすと割れた。児童たちは「えーっ!」と驚いていた。輸送するためにガスを冷やして体積を小さくすることなども学んだ。
ニチガスの飯田さんは環境問題の出前授業を10年間行っており、「地球環境がどうなっていくのか、どうやってガスが来るのか、普段考えたことのないものを知ってもらいたい」と強調。「同時にニチガスも企業として地球温暖化などの気候変動への対応を重要な社会課題と認識し、解決に取り組んでいる」と話した。
荒川心羽(ここは)さん(11)は「便利な暮らしが海外からの天然ガスのおかげだとわかってよかった。実験はとても興味深かった」と言い、田中翔夢(とむ)さん(11)は「授業でSDGsの意味がわかったので、こまめな節電と3Rs(リデュース・リユース・リサイクル)を心がけたい」と話していた。