「学びも多く良い経験に」 教員目指す文教大生
草加市教育委員会と文教大学が共催し、中学生を対象とした無料英語講座「英語パワーアップセミナー」がこのほど、東京都足立区花畑の文教大学あだちキャンパスで実施された。
同市立中に通う1~3年生約40人が二つのクラスに分かれて参加。各クラスとも、指導役2人とサポート役2人の計4人の大学生から、基本的な文法などの復習から、身につく勉強方法までを学んだ。両新田中学校2年の小澤茉波さん(14)は、「授業がわかりやすく、勉強方法も教えてもらえた。特に、基礎の復習ができてよかった」と喜び、「講座は全部で6回あるので頑張って最後まで参加したい」と意気込みを見せた。
一方、学生たちは「中学生に教えるのは初めて。緊張したが、学ぶことも多く、良い経験になった」とほっとした様子だった。同大教育学部英語専修の福田スティーブ教授は「英語のコミュニケーションを楽しみ、中学生が英語を使うことに少し前向きになった気がする。学生も将来のために勉強になる」と述べ、「今後も双方にとってよい機会になることを期待する」と話していた。
今回の講座は、同市が「包括的な連携協力に関する協定」を結ぶ同大の協力を得て実施したもので、全6回の無料講座。同大教育学部から、教員を目指す学生が教育実習以外でも中学生と向き合う貴重な機会になればと、授業と個別サポートの申し入れがあり、市側も中学生が英語を学ぶ機会の一つになると応じた。同市教育委員会は、全校にALT(ネイティブの外国語指導助手)の配置や獨協大学による英検対策講座、市独自の教材作成などを導入し、「聞く、読む、話す、書く」の実践的な学びを取り入れている。