最新のニュース 越谷市

越谷/市民が文化祭で成果発表

演劇や民謡、絵画など

切手の貼り絵を見る来場者
切手の貼り絵を見る来場者

 「第55回越谷市民文化祭」が11月21~24日、越谷市南越谷の越谷コミュニティセンター全館で開催され、4日間で延べ約5000人が来場した。同文化祭実行委員会、同市などが主催した。
 文化祭は、文化に対する理解を深め、豊かな教養と人間性を養い、地域文化の向上を図るのが目的。今回は大・小ホールで合唱、ハワイアン、民謡、演劇、和太鼓など計31のステージ発表があった。また、展示ホールやホワイエでは、絵画、華道、書、郷土研究、工芸など八つの作品展示が行われ、約2000人が参加した。
 23、24の両日は、芸術文化を身近に感じてもらおうと「工芸の体験コーナー」が行われた。23日はステンドグラスで作ったクリスマスツリーにリボンやガラスを接着し、ひもを通してつるして観賞する装飾品を作った。24日は、まち針を紛失しないためのピンクッション、スチロール玉に布を差し込んで作るブローチの制作体験が行われ、幅広い年齢層がワークショップを楽しんだ。
 華道を鑑賞していた加藤幸子さん(64)は、「きれい、華やか、とてもいい香りがする。花器もすごく個性的」とうっとり。小森智鶴子さん(64)は「(花の)表現がすばらしい」と感心していた。書を鑑賞していた都内の高校3年の2人は「軽音楽部にいるので、芸術に興味があって来た。将来こういう趣味があれば、人生楽しいと思う」と話していた。切手の貼り絵を鑑賞していた70代女性は「全部切手で作られている。すごい。若い頃は凝った手芸をやっていた。もう目が悪くてできないから、見る方で楽しみたい」と話していた。
 一方、ネオステンドアートに出品した得上成子さんは、ガラスに絵を描き、窯で焼いて、6枚を組み合わせて完成させた。制作期間は2~3か月に及び、「結構大変だった」という。苦労のかいあって作品は輝きを放ち、来場者の目を楽しませていた。