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三郷/児童が〝給食デザート〟投票

身近なテーマで選挙体験 丹後小

 三郷市選挙管理委員会は11月21日、選挙啓発事業「デザート選挙」を同市立丹後小学校(山口清孝校長)で実施した。

お気に入りの給食デザートに投票する児童たち


 選挙は6年生58人を対象に行われた。給食のデザート「国産いちごのスティックケーキ」「白ごまプリン」「かぼちゃのプリンタルト」「ふたつのプチシュー」の四つを候補者に見立て、候補者役に扮した児童がそれぞれ特長を主張。有権者役の児童たちは候補者の主張を聞き、投票立会人、投票管理者らが見守る中、実際の選挙で使われている記載所や投票箱で作られた簡易投票所で、実際の投票用紙に自分が食べたいデザートを記入して投票した。

 「デザート選挙」は今年、幸房小、彦郷小でも実施されており、最終結果を丹後小で発表。結果は「国産いちごのスティックケーキ」が112票を獲得して当選した。このデザートは3学期最後の給食で提供される。


 大林大師君(11)は「デザート選挙を通じて選挙の大切さや投票の仕方を学んだ。自分の選んだデザートは落選したが、面白かった。選挙権を得たら投票に行きたい」と話していた。

 同事業は年々減少する投票率を懸念し、政治や選挙への関心を少しでも高めてもらおうと、市選管が2014年から各学校を巡回して実施している。今回で市内の小学校を一巡した。

 授業では市選管職員が選挙の仕組みや投票方法などを解説。最後に市選管の萩原克己事務局長は「給食のデザートという身近な部分をテーマにすることで、まずは選挙がどういうものかを知ってもらうことが重要」と強調。「6年後には投票権を持つ人も出てくる。その時に今日のことを思い出し、棄権することなく選挙に参加してほしい」と話していた。