健康づくりや介護予防に
越谷市の「増林地区地域支え合い会議」が12日、「楽しく歩いて介護予防!」をテーマに、地区住民対象の「増林地区を歩こう会」を行った。今年3月に予定していたが、雨で中止となり、今回が初めての開催。70~80代の参加者22人は、色づいた秋の風景を楽しみながら会話を弾ませ、1時間半のウォーキングを楽しんだ。
今回は「花田エリア」を散策した。日本庭園花田苑に集合した参加者たちは手作りバッジを渡され、裏に氏名と緊急連絡先を記入。ラジオ体操でウォーミングアップし、出発した。
「スマッカラ地蔵」はいつもきれいな花が手向けられているところだが、住宅街で分かりづらい。その後、公園を回りながら、花田苑に戻った。車の少ない道を選び、車が来た時は「横断旗」をかざして渡り、事故には十分注意を払った。
小松サキ子さん(82)は「ずっと働いているけど、運動はしていない。足が筋肉痛になってきた」と笑った。須磨重子さん(82)は「最後まで自分の足でと思っている。まずは近場から参加した」と話した。柴田カネヨさん(81)は「今後使うかもしれないし、介助するかもしれない」と車いす体験をしながら参加した。高齢者の生活支援を推進する住民主体の会議「地域支え合い会議」は2021年に発足。市内13地区でそれぞれに合った活動計画を決めている。増林地区は22年に「お散歩マップ」作りに着手。「増林の魅力を発見」、「健康づくりにつなげる」のが目的だ。実際に歩いて休憩ポイント、トイレなどを確認し、散歩に役立ちそうな情報を盛り込んで、約2年かけ5コースのマップを完成させた。
地域支え合い推進員として会議に参加し、地図作成に携わった冨沢一枝さん( 77 )、宮本藤子さん(76)、石田すみ子さん(75)、須賀節子さん(73)は、念願の「歩こう会」を開催できたことに安あん堵どの表情を見せた。
今後の目標は、残りの「東越谷エリア」「総合公園エリア」「増林公園エリア」「新方川・元荒川の緑道」の4コースを完全制覇すること。年2回開催を予定しており、「次は来年5月くらいに総合公園コースを回って、お花を見てもいい」と冨沢さん。石田さんは「郷土カルタをみんなで作りたい。歩くだけでなく、お楽しみ会も月1回開催したい」と意欲を見せていた。