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草加/図書館のキャラ名「まつぼん」に

草加・図書館100周年で公募

 草加市立中央図書館(鈴木智美館長)は10月27日、図書館設立100周年を記念し、図書館が20年以上使用しているキャラクターの名前お披露目会と市内在住の作家、須賀しのぶさんによる講演会を行った。

キャラクターの名前を発表する高校生たち


 キャラクターは、市内の国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」の松から生まれた松ぼっくりをイメージしたもの。同図書館が2004年に現在の「獨協大学前<草加松原>」駅の西口に移転した際、公募で決定した。以降、図書館のホームページや利用カードなどで使用され市民に親しまれてきたが、20年以上、名前のない状態だった。

 今年5月、市内の小中学生を対象に名前を公募、278件の応募があった。図書館がコラボした市内の高校4校の図書委員で作る選考委員会が選考し、「まつぼん」に決定した。お披露目会では愛称が採用された児童生徒らに感謝状や記念品が授与された。

マスコットキャラクター名決定に携わった人ら全員で記念撮影


 一方、須賀さんは「読書は自由な旅」と題して講演した。業界の裏話や過去の経験を織り交ぜながら、「人は人生の中でできることは限られているが、本の中ではさまざまな場所に行くことや違う体験ができる」と強調。「私も皆さまの人生が豊かになるよう、旅の扉を提供ができれば」と述べ、質疑応答にも丁寧に答えていた。

講演する市内在住の作家、須賀しのぶさん


 同図書館は1924年(大正13年)、現在の草加小学校内に木造2階建て、広さ約66平方㍍、蔵書約700冊の町立図書館として創立。69年に市立草加図書館となり、75年に市民から設備や蔵書に対する要望もあり松江に移設。2000年に松原に「市立中央図書館」として開館した。