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草加/松並木が冬支度

 草加市の国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」で7日、冬の風物詩「松のこも巻き」が行われた。

松の木に「こも」を巻く造園業者 (草加市提供)


 江戸時代から伝わる害虫駆除法の一つで、害虫が松の樹皮の隙間に潜り込んで越冬するのを防ぐため、わらで編んだ「こも」を巻いて誘い込み、来年3月5日の啓蟄の日に取り外して焼却処分し、駆除する。

 こも巻きは毎年、立冬の日に合わせて実施。市が委託した造園職人が遊歩道の北端から南へ移動しながら、松の木の地上1~ 1.5㍍ほどの位置にこもを巻き、上下2か所を縛って固定していった。遊歩道を利用する市民らは足を止め、スマートフォンなどで撮影をしながら冬の到来を実感していた。

 松並木は1792 年(寛政4年)に植えられたといわれる草加のシンボル。約1.5㌔にわたって634本の松が植えられ、「日本の道100選」にも選ばれている。