ピンクリボンの啓発イベント「ロハスガーデン ミサト」が10月14日、三郷市中央の「におどり公園」で行われ、多くの来場者でにぎわった。三郷市の女性のコミュニティー団体「ミーモアミサト」(深井えりこ代表)と「三郷中央におどりプラザ」が共催し、「自分を大切にする特別で何気ない一日を」と題して癒やしと健康をテーマに行った。
特に目を引いたのは「ミーモアミサト」のブースに設置された、乳がんの触診訓練を実践できる模型キット。女性の乳房をかたどったシリコン素材の中に、腫瘍に見立てた大小の塊が5か所に埋め込まれていて、しこりの感触を指先で体感することができ、セルフトレーニングにも活用できる。
また、ヨガ、アイシングクッキーなどの体験のほか、雑貨販売、乳がん体験者の体験談なども多くの人の興味を引いていた。
「ミーモアミサト」の深井代表は「乳がんは女性だけでなく男性もなりうる病気。こうした機会に自分の健康にも目を向け、年に1度は乳がん検診を受けてほしい」と話した。
乳がんの触診訓練用模型キットを貸し出した三郷市健康推進課によると、同市の乳がん検診受診率は2020年時点で10・5%と、県内63市町村中52位と低い。同課では「市だけでは啓発に限界がある。こうした機会に乳がん検診の重要性を広めていただけるのはありがたい。多くの方に受診してもらい、早期発見・早期治療につながることを期待したい」と話していた。