最新のニュース 草加市

草加/体力の限界に挑戦

トライアスロンを体験

スイムを終え、バイク競技に出発する参加者たち
スイムを終え、バイク競技に出発する参加者たち

 公益財団法人草加市スポーツ協会が主催する初の「トライアスロン体験会」が9月29日、県立草加東高校プール、中川サイクリングロード、そうか公園周辺の3か所で行われ、体験者やこれから始めたい20~60代の男女11人が参加した。スイム30分、バイク60分、ラン45分で、各自のペースで体験した。
 スタートは午前8時30分。シャワーを浴びると分厚いウェットスーツを着用していても寒さを感じる気温だ。水温は25度。初めて体験する人は薄手のラッシュガードを着用しており、水の冷たさに「おーっ!」と声を出す人も。30分で1~1・5㌔を泳ぎ切った。
 着替えを済ませ、次はバイクだ。サイクリングロードに向かい、約30㌔ほどの距離を爽快に走った。
 最後のランでは、8~10㌔の距離を1㌔5~7分ほどのペースで走った。すべての競技を終えると、参加者は「終わったー!」と両ひざに手をつき、笑顔に。
 トライアスロン4回参加の備家保さん(64)は、「この種目は競技と競技の間の準備が大変。スイムの後のバイクの乗り換えに5分かかったら遅れる。今日はいい練習をさせてもらった」と話した。種目別の経験はあるが、3種目同時は初めてという青木志穂さん(51)は「これから大会を目指したい」といい、得意のランで他を突き放していた。初挑戦の栃川隼さん(28)は「年配の方が速くて追いつけません」と苦笑い。故障前は大会に出ていたという赤土友恵さん(64)は体を考えながら参加していた。
 同市内のスポーツ施設は、働く世代が利用しやすい時間帯に混雑するなどの課題があった。このため新たなスポーツ種目を検討する中、市民からの要望もあり、施設にとらわれない種目としてトライアスロンを実施した。「今後は、公園や河川敷、学校プールの活用など地域の特性を生かして実施できるトライアスロンの愛好家を増やしていきたい」と同協会の市川愛唯さん(27)は話していた。