食育と郷土愛に
八潮市立八條北小学校近隣の田んぼで14日、「第9回ふるさと体験教室」の第2部「稲刈り体験」が行われ、市内の小学生の子を持つ33世帯101人が稲刈りを行った。
この日収穫された稲は、今年5月、同教室の第1部で、小学生と保護者が八潮市商工会青年部(豊田忠正部長)のメンバーが借りた田んぼに田植えをしたコシヒカリ。
初参加の児童や保護者は、若手農業者で作る八潮市青耕会(石井純一会長)のメンバーたちに鎌の使い方を教えてもらい、恐る恐る稲を刈っていた。参加経験のある世帯は鎌の扱いもうまく、慣れた手つきで稲を刈っていた。子どもたちは時折出て来るバッタやイナゴ、ザリガニなどにも夢中になっていた。
子どもたちは「鎌に気をつけて刈った」「途中で昆虫が飛び出てきて驚いた」などと笑顔で話していた。
例年収穫されるコメの量は400~420㌔・㌘。10月頃に精米、その後、参加各世帯に2㌔・㌘が配布され、関係機関などにも配られる。
青耕会の石井会長は「ゲリラ豪雨や酷暑の影響などで未熟米が多く、収穫量は昨年より少ないかもしれないが、配布されるお米を楽しみにしていてほしい」と述べた。
同教室は「食育と郷土愛」をテーマに2016年にスタートしている。