最新のニュース 草加市

草加/「すごい公務員」に安高さん

配属先で次々成果 草加市職員が受賞

 地方自治体や地方公務員を応援するメディア「HOLG(ホルグ)」(加藤年紀社長。神奈川県横浜市)が開催した「地方公務員が本当にすごい❢と思う地方公務員アワード2024」で、草加市職員の安高昌輝さん(36)が「地方公務員が本当にすごい❢と思う地方公務員賞」と特別協賛社賞の「ジチタイワークス賞」「スパイラル賞」の3部門を受賞した。全国でわずか11人受賞という名誉ある賞。安高さんは入庁以来、配属先で次々に成果を挙げ、同僚から高い評価を受けた。

自らフルリニューアルに尽力した広報紙などを手にする安高さん

「名誉で光栄」

 同アワードは、地方公務員の他薦を基に、活躍する地方公務員(教育、福祉、防災、警察、消防などを含む)を表彰する取り組み。2017年に始まり、今回で8回目。全国約280万人の地方公務員の中から147件の応募があり、11人が受賞した。安高さんは受賞者中最多の13件の推薦文を得て入賞が決定した。

 安高さんは11年、23歳で草加市役所に入庁。市民税課時代の13年に、源泉徴収票を持参した市民のデータが市側にないことに疑問を抱き、申告者のデータを基に調査し、申告者が所属する会社を把握。申告漏れのある会社に違反の是正を促すとともに、過去3年間にわたって課税し、毎年5000万円以上の税収アップにつなげた。

リノベ案件 事業化100%、広報紙刷新 フルカラーに

 17年、産業振興課時にはリノベーション案件の事業化を手がけ、2年間に7案件で事業化率100%を達成。全国トップクラスで、現在でも全国から視察が来るという。

 また、広報課に異動した昨年、広報紙のフルリニューアルに尽力。昨年8月、これまでの白黒の広報紙からカラーにした見本号を作し、アンケートで80%の支持を得た。月2回発行を月1回にすることで予算を確保し、今年1月からフルカラーになった。同号は「全国広報コンクール埼玉県代表作品」の「広報紙部門2位」に選出された。

 入庁以前の06年、高校生で子ども会を設立し、高校生で役員になったほか、18年には衰退する子ども会の活性化に向け、ボランティア制度を新設。スタッフを5人から50人に増やすなど、子ども会の維持、発展に尽力した。

 現在は市長付みらい戦略担当主査兼市長室広報課主査として勤務している。
 受賞を受け、「目標にしていた賞だけに名誉で光栄」とし、「今までの頑張りを評価し、信じてくれた人に感謝しかない」と強調した。
 表彰式は10月13日に行われる予定。