強力打線が毎回得点…攻守そろい県大会へ
「間久里スネークス」(越谷市)が2連覇―「第10回読売杯彩南東部少年野球大会」は7日、草加市営総合運動場(総合グラウンド)で準決勝、決勝が行われた。大会には草加市少年野球連盟、草加市スポーツ少年団、越谷市子ども会育成連絡協議会、八潮市スポーツ少年団、三郷市少年野球連盟から選抜された23チームが参加。決勝は、前回大会で初出場・初優勝を果たした「間久里スネークス」と初優勝を狙う「宮沼ファイターズ」(草加市)の対決となった。間久里は持ち前の攻撃力を発揮して毎回得点を積み重ね、13―0で圧勝した。3位は「城ノ上ネイビーファイターズ」と「北越谷少年野球クラブ」(いずれも越谷市)だった。「間久里スネークス」は11月16、17の両日、さいたま市の県営大宮公園野球場で行われる「埼玉県読売少年野球ウィナーズカップ大会」(埼玉県野球連盟、読売新聞東京本社など主催)に出場し、初優勝を目指す。
間久里の打線が初回から火を噴いた。先頭の横井が左前安打、2番・桒原(くわばら)が死球で出塁すると、3番・小山がバント。守備陣が処理にもたつく間にあっさり先制した。続く4番・内田もバントを決め、2点を追加した。続く5番・鈴木が右中間三塁打、6番・木下が左前安打とたたみかけて4点目。さらに7番・村上が送りバント、8番・久野が中前安打、9番・岡田が四球を選び、打者が2巡目に入って2番・桒原が内野強襲安打を放つなど、この回、打者12人の猛攻で大量7点を奪い、試合の帰趨(きすう)を決めた。
間久里は二回にも、敵失と村上の右前安打で1点。三回にも、左前安打の桒原が盗塁と敵失で3塁まで進み、内野ゴロの間に追加点を挙げるなど、着実に得点を重ねた。
さらに四回には、敵失と2四球で満塁としたところで、横井が中越え本塁打を放って4点を追加し、宮沼を突き放した。間久里は先発9人全員が安打や四球、犠打など役割をきっちりと果たした。
一方、準決勝で爆発的な攻撃力を見せつけた宮沼だったが、決勝では桒原―小山―横井と継投した間久里投手陣の前に打線が沈黙。安打は、四回に交代で入った染谷の右中間二塁打1本に抑え込まれた。
「間久里スネークス」の大会連覇は、2018年、19年の「草加ボーイズ」(草加市)に続いて2チーム目。優勝回数でも草加ボーイズの3回に次ぐ記録となった。
最優秀選手には間久里の鈴木滉選手が選ばれた。また、間久里の久野樹、桒原念大(むねひろ)、宮沼の荒井慧斗、染谷映寿、城ノ上の田村駿成、高橋涼太、北越谷の戸張竜遙(たつはる)、石川創大(そうた)の計8選手に優秀選手賞が贈られた。
間久里はウィナーズカップで「埼玉県ナンバー1」の座をかけて、「山野ガッツ」(越谷市)など、県内の各地区大会を勝ち抜いてきた強豪チームと対戦する。
今大会は8月18日に草加市のそうか公園多目的運動広場で開幕し、25日までに1、2回戦と準々決勝が行われたが、準決勝、決勝は台風のため9月1日から順延となっていた。
史上最強チームに
「間久里スネークス」弓削靖監督
「前年優勝枠として出場権を得て、選手の後輩の子たちにも来年出場してもらえるよう優勝を目指して戦ってきた。暑い日々が続いたが、投手を中心に守備のリズムを作り、要所要所で1番の横井を中心にした形で決めることができた。保護者も一丸となり、これまでにない最強のチームに仕上がっている。ウィナーズカップで戦うであろう山野ガッツに勝つため、打撃にも力を入れた日々の練習が今大会でも生きた」
積極的守備できず
「宮沼ファイターズ」岡野孝紀監督
「決勝まで来られて、力がついてきたと思った。積極的な守備を目指していたが、決勝ではできなかった。逆に間久里さんの守備やコンパクトなバッティングには歯が立たなかった。染谷の体調不良が痛かった。今後はつながる打線を目指す」
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