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松伏/高齢者にスマホ指導 松伏高校の生徒28人

「教えてもらってよかった」

高齢者にスマホの使い方を教える高校生たち
高齢者にスマホの使い方を教える高校生たち

 スマートフォンの使い方がわからない高齢者を対象に「お年寄りにスマホの使い方を教えよう大作戦」が8月19日、松伏町ふれあいセンター「かがやき」で行われた。
 松伏町社会福祉協議会と松伏高校(鈴木将道校長)の生徒による連携事業。同協議会が、地域の高齢者でスマホの使い方がわからずに困っている人がいることから企画し、地元の高校に協力を依頼。同校の情報ビジネス部25人と一般生徒3人がボランティア講師に名乗りを上げて実現した。参加者は、60~80代の17人だった。
 当初は、夏休み中に2回、高校生のボランティア講師を招いて開催予定だったが、16日は悪天候で中止になり、1回のみ、生徒12人の参加で開催した。
 70代の女性は、通知音を小さくする方法やラインの使い方を教えてもらった。80代女性の高橋さんは、どんどん入って来る店のラインの消し方やカメラの使い方、グーグルの検索方法を教えてもらい、「孫と同じくらいの年代」の生徒たちとの会話も楽しんでいた。「家族に聞くとけんかになるので、高校生に教えてもらってよかった」という人もいた。
 一方、講師になった生徒たちは、情報ビジネス部の知識を生かして「少しでも協力できるなら」と参加。終了後は「よい経験になった」とうれしそうに話した。
 引率した新井雅史教諭は「コロナ禍で人とのコミュニケーションが取れない中で育った生徒たち。自己肯定感の育成になれば」とイベント参加を喜んでいた。
 今後、同校の協力が得られれば、2学期以降も月1回程度、開催を続けていく予定。同町社会福祉協議会の互重之事務局長は「子どもの時から高齢者などの社会福祉活動に触れてもらいたい。今後も松伏高校との連携を模索したい」と話していた。