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草加/福祉施設が買い物支援

要介護住民を車で送迎

 草加市苗塚町の特別養護老人ホーム「草加園」(内田亘幸施設長)が8月22日から、要介護の地域住民に対する買い物支援をスタートさせた。介護老人福祉施設が施設利用者以外の住民を対象に買い物支援サービスを行う例は全国でも珍しい。地域貢献の一環で、内田施設長は「安心して買い物ができるようにしたい」と話している。

買い物サービスを始めた「草加園」の内田施設長(右から2人目)


 買い物支援は同園のある苗塚町内在住で、「要支援1」(日常的な動作のほとんどは自分でできるが、部分的にサポートが必要な状態)以上の要介護認定を受けている人を対象としている。

 同園利用者の送迎に使う小型バスを使い、希望者の各家庭を回って乗車させ、約1・2㌔先にある「コモディイイダ安行店」に向かう。
 送迎時は同園の職員が、買い物先では同園職員やボランティアのメンバーが同行して買い物を補助する。小型バスには電動車いすも2台までなら搭載できるという。
 実施日は毎月第4木曜日の午後1時30分から午後3時までの時間内。開始時の定員は4人に絞り、介助の必要性やサービス内容などについて検討する。料金は1人1回100円。

 利用先となるコモディイイダ安行店では、「移動販売の食品供給拠点となっていることもあり、購入者は直接商品を見たいという気持ちが強いことも理解している」とし、「地元や近隣での手助けになればと思い、草加園からの提案を快諾した」と話している。

 内田施設長は「介護福祉はもちろん、今後もさまざまなことで地域に貢献していきたい」と強調。「就労支援や生活支援にもつながる。今後は子どもたちの学習支援なども考えたい。地域で困っている人の役に立てれば」と話している。
 <問い合わせ>特別養護老人ホーム草加園の根岸さん、矢作さん☎︎928・3434