三郷の小学1年生が飼育 命の尊さ学ぶ機会に
三郷市立幸房小学校1年の土渕蓮央君(6)が自宅近くの田んぼで3匹の金色のオタマジャクシを見つけ、家族で飼育していたところ、うち2匹が金色のカエルに成長した。
土渕君は6月22日、母親の杏奈さんと生き物を捕りに出かけてオタマジャクシを発見。2日後にも見つけ、計3匹を持ち帰った。7月9日から12日までは同小に持ち込み、クラス全員で世話や観察をしたという。県環境科学国際センターに写真を送って確認を依頼したところ、茂木守研究推進室長から「ヌマガエルのアルビノ個体だと思われる」と回答があった。
ヌマガエルは関西地方に分布するが、2000年頃から関東地方でも見られるようになった「国内外来種」。暑さに強く、県内にも広く分布。回答には「生息に都合がよいのかもしれない」とも書いてあった。土渕君は「せっかくだから長生きしてほしい」という。生き物好きで、将来の夢は虫博士。杏奈さんは「カエルや昆虫の飼育を通して、命の尊さなどを学んでほしい」と話していた。
アルビノは遺伝子異常によってメラニンを作れず、皮膚が白く、目が赤く見えるのが特徴。カエルの場合、黄色または黄金色になる。発生確率は何万匹に1匹だが、自然界では目立つため外敵に捕食されやすく、成長できることはほとんどない。