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吉川・中曽根小 ネパール文化に触れる

児童に混ざってゲームをするリタさん
児童に混ざってゲームをするリタさん

 吉川市立中曽根小学校(石﨑朋史校長)は1日、5年生92人を対象に、外国語科の授業にネパール人のギャワリ・リタさん(24)を招いて国際理解教育を行った。同市外国語専科講師の石井利明先生が進行を務め、同市国際友好協会の立澤秀子会長、樋口啓一副会長が参観した。
 リタさんは15歳の時に来日し、同市に在住している。紹介が終わると、「can(できる)」の勉強に入った。ビンゴ用紙に書かれた「あなたは~できますか」という英語の質問を児童同士で出し合い、リタさんも参加した。「Can you play kendama?(けん玉をできますか)」に「Yes」と答えられれば一つ穴が開くという具合だ。児童たちは相手を替えて質問を繰り返し、トリプルビンゴになった子もいた。
 その後はネパールの紹介だ。同国はヒンズー教国で、日本から飛行機で8時間かかる。リタさんは3月に行われた自分の結婚式の映像なども見せていた。
 最後は質問コーナー。リタさんがカレー屋の娘だと聞き、「カレーは好きですか?」と質問が出たが、「私は作れません」という答えに「エーッ!」と驚きの声が上がった。アニメ好きというので「どんなアニメが好きですか?」と聞くと、「鬼滅の刃」との答えに「へえー」と声が上がった。
 田部煌翔(あきと)さん(10)は「リタ先生の好きなことの話が楽しかった。また授業を受けたい」。大久保奈々さん(10)は、「(ありがとうを意味する)『ナマステ』などのネパール語を教わった。canを使った質問で、リタさんはボクシングができると聞いてビックリした」と話した。
 石﨑校長は「子どもたちがノってる姿を見て、あれが学びなんだと思った。ネパールをますます好きになると思う」と話していた。
 リタさんは、母国ネパール語のほかに英語、日本語、ヒンディー語が話せる。都内では何度か講師を務めたが、同市では初めて。「ネパールの文化、世界の文化を教えたい。今日は楽しかった」とうれしそうだった。