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松伏/親にも子にも安らぎ時間

松伏に子育て応援カフェ 支援員サポート バリスタが常駐

子育て応援カフェ「ピッコロ」を利用する家族
子育て応援カフェ「ピッコロ」を利用する家族

 「子育て応援! みんなの居場所Cafe Piccolo(カフェピッコロ)」が6月30日、松伏町にオープンした。同町で子育て支援などの事業を展開しているNPO法人「親子サポートぽっぽ」(大塚節子代表)が新たな事業として始めたもの。開店初日は子どもや高齢者など幅広い年齢層でにぎわった。
 通常の喫茶店と違うのは、子育て支援員によるサポートがあることだ。「いつもはゆっくり食べられないママに安らげる時間を」と、託児ではなく短時間の子どもサポートを行う。家族や友人らと大人数で来店した時は15人ほどが入る個室もあるので、他の人に気を遣わず食事を楽しめる。
 メニューは、オムライス、和風パスタ、ホットサンド(ハムチーズ、玉子の2種類)。いずれもスープ付きで1100円。お子様メニューは550円。ホットサンドは、同町ゆめみ野東の就労継続支援B型事業「ゆめみの工房」で製造したパンを使っている。店内では同工房のパンや菓子も販売中だ。
 バリスタの常駐も特色の一つだ。コーヒーバリスタ業コンサルタントの稲庭洋佑さんが、注文を受けてからコーヒーをいれる。550円から本格コーヒーが楽しめる。
 棚ショップ「ママーノ」は、手作り作品の販売・展示などに1棚ごと貸し出すサービス。大きさは三つで、利用料は月1000~2000円。すでに二つの棚が埋まっている。
 シルバー人材センター勤務の60代女性4人は、同町に喫茶店が少ないことを指摘し、「友だちとおしゃべりする場所ができてうれしい」と話していた。松田亜紀さん(50)は、落ち込んでいた時に「誰かいるかな。会えればいいな」と来店。知り合いを見つけ、楽しそうに談笑していた。
 ぽっぽは18年間にわたり、同町で「ファミリー・サポート・センター」などを運営してきた。その中で、土日には子育て親子の居場所が少なく、利用できる保育サービスも限られ、さらに町の委託事業では補えない部分があることを痛感。こうした点を少しでも解消しようと、「ピッコロ」を計画した。5月にはクラウドファンディングで寄付を募り、目標金額300万円を達成した。
 「多世代が交流できる、みんなの居場所を作っていきたい」と大塚代表は話す。秋になったらテラス席を作り、食べ物のメニューも増やしたいと考えているという。
<みんなの居場所Cafe Piccolo>
松伏町上赤岩864の1。
営業時間・午前11時~午後6時。ラストオーダー午後5時30分。
定休日・火曜(7月)、木曜(8月)、8月12~16日はお盆休み。
☎︎971・5518