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草加市/迅速対応で安全守る 稼働手順などを確認

水害を防げ 草加で排水訓練

 台風やゲリラ豪雨などによる道路冠水などの被害に備え、草加市は6月11日、「排水ポンプ(可搬式)の設置・稼働訓練」を実施し、建設部維持補修課の全職員15人が参加した。

草加市建設部の職員が参加して行われた排水ポンプ訓練

 草加市稲荷6丁目の葛西用水からの出水を想定。ガソリンを燃料とし、1分間に1000㍑を排出できる「エンジンポンプ」や、発電機を利用し、水中に沈めて使う「水中ポンプ」(1分間に100㍑排出可)の使用方法や稼働時の注意点などを確認した。機材の運搬や設置から稼働まで、迅速に排水できるよう訓練した。

 同課の布施誠課長は「最近は使用頻度も減ってきたが、訓練を行わないと、いざという時に円滑に動かすことができない」と強調。「職員全員が学ぶことで迅速に対応することができ、市民の安心・安全を守ることにつながる」とし、今後も定期的に訓練を続けていくと述べた。

 排水ポンプの稼働は、市と市建設業振興会が連携し、市民の安心・安全を守り迅速な対応が取れるよう準備を整えている。訓練は例年、新入職員らを含め、機材の保管場所や使用方法を確認するため、出水期に入るこの時期に実施している。

 また、同市は12日、昨年6月の台風2号に伴う大雨で、内水被害が大きかった松江3丁目の排水ポンプを増強する緊急工事を完了したと発表した。中川・綾瀬川流域の内水被害軽減を早期に図るため、同市を含む県下流部の6市1町、国や県とも連携した「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト」を推進し、治水安全度の向上を目指す。