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八潮/「食の大切さ感じて」

八潮で収穫体験 親子でいも掘り

 八潮市観光協会は8日、農商工連携の体験型観光事業「じゃがいも収穫体験」を同市二丁目の「福岡農園」で実施し、市内外から53組約240人の親子らが参加した。

じゃがいも収穫体験に参加した子どもたち

 会場は、農業、福岡達則さん(63)が管理・運営している農園。「JAさいかつ」の新採用職員が研修を兼ねて種芋100㌔を植え、福岡さんが仲間たちの協力を得て管理してきた。
 参加した親子らは福岡さんやJA職員の指導を受け、汗だくになりながらも楽しそうにジャガイモを土の中から掘り出した。最終的な収穫量は約1㌧と見込まれる。

 収穫したジャガイモは選別し、卵の大きさより小さい物は持ち帰ることができる。それより大きいジャガイモは、同市内の製菓会社「菊水堂」(岩井菊之社長)でポテトチップに加工される。参加者には引換券が手渡され、7月初旬頃、TX(つくばエクスプレス)八潮駅近くの八潮メセナ・アネックス内にある同市観光協会でポテトチップに引き換えることができる。

 同市二丁目から参加した親子は「自然に触れ合えるよい機会。採れたてのジャガイモも食べられるので食育にもつながる」「ジャガイモは好き。いろいろな料理で食べるのもおいしいけど、ポテトチップが楽しみ」と喜んでいた。

 収穫体験を見学に来た菊水堂の従業員は「地元産の採れたての食材を使い、地元で作るのが何より重要。市の活性化の一因になれば」と話した。また、同市観光協会の職員は「農商工連携が八潮市の観光の源。ご当地ポテトでPRしたい」とし、「自分たちでジャガイモを収穫したことで、農家の人の苦労や、食の大切さを感じてもらいたい」と話していた。