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草加/児童ら70人 知恵を絞って謎解き

高校生が中心に企画

 草加市の新田西文化センターと草加高校文芸部、演劇部が協力し、9日に同センターを舞台にした小学生向け謎解きイベント「マジックアドベンチャー~魔法で魔王を倒せ~」が行われ、児童ら約70人が参加した。

謎解きに挑戦する児童ら

 イベントは、10年前に封印された魔王が復活し、王国を自分のものにしようとしている。王立魔法学校の児童たちは、魔法使いの師匠や研究員、10年前に師匠らと一緒に魔王を封印した魔法使いらの力を借りて魔王を再度封印する――という設定。児童たちは時に簡単に謎を解いたり、時に頭を悩ませたりしながら、ゴールにたどり着いた。

 文芸部部長の三上愛莉さん(18)がシナリオを書き、副部長で図書委員でもある吉田麻莉さん(17)が図書活動を通じて仲良くなった演劇部のメンバーとの間を取り持ち、4月から両部で内容を吟味してきた。

 その結果、演劇部の1人のキャストに児童たちが集中しないようにすることや、低学年と高学年で午前と午後に分け、問題もそれぞれに見合った難易度にするなどの工夫が施された。児童たちには大好評で、「ひらめけば意外と簡単だった。考えが泥沼にはまった時は抜け出せなくて大変だった」「参加できるのは今年で最後。将来は企画する側に回りたい」などと話していた。

 三上さんは「裏設定なども熟考してシナリオを作った。吉田さんのおかげで演劇部とも意思疎通が出来、両部をより深くつなぐきっかけにもなった」という。ともに中心となって活動した吉田さんは「周りの人たちの助けや関わってくれた人のおかげで大成功だった。子どもたちの喜ぶ顔が何より」と述べ、最後に2人で「安心して卒業できる。後は後輩に託したい」と声をそろえた。