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草加/宿場彩る大名行列 草加でにぎわい

 江戸時代に日光街道第二の宿場として栄えた草加宿のにぎわいを取り戻し、歴史や現在のまちづくりを考えてもらおうという「第18回草加宿場まつり」(草加宿場まつり実行委員会主催)が2日、草加駅東口の旧日光街道と草加小学校をメイン会場に開催され、約3万人(主催者発表)でにぎわった。

草加宿を練り歩いた大名行列

スタンプラリーや寄席も

 特に2015年から始まった「草加宿大名行列」は、東北諸藩41藩の大名行列を再現する人気イベント。草加市神明の「草加宿今様本陣」から同市高砂の草加市役所まで約1・2㌔を、公募で集まった市民らが殿様姫、腰元、伴侍、槍隊などに扮して練り歩く。今年は「仙台藩」をテーマに行われた。

 また、北条家の旧臣であり、草加宿の開拓者、大川図書の本陣跡を示す石碑の前付近などでは、獨協大学演劇部の学生による寸劇が披露され、多くの観覧者が集まった。来場者からは、「お姫様、きれい」「よろい姿がかっこいい」などの声が上がり、物珍しそうに眺める外国人旅行客の姿も見られた。

 さらに、草加小学校の校庭では、グルメや1985年に姉妹都市を締結した福島県昭和村などの特産品などを販売する「SOSHOマルシェ」のほか、旧日光街道付近ではキッチンカーストリート、本通り商店会のスタンプラリー、寄席、かるた大会、東福寺のクラシックコンサートなどさまざまな催しが行われ、盛り上がっていた。

 オープニング式典で山川百合子市長は、「開催に関わっていただいた多くの人々の思いや歴史を感じながら楽しんでもらいたい」とあいさつ。式典に参加した200人に「そうか宿まんじゅう」がプレゼントされた。