縁つなぐ寺マルシェ 1000人でにぎわう
越谷市北越谷の宝性寺(ほうしょうじ)越谷別院で4月21日、寺マルシェ「ハッピーマルシェin宝性寺~笑顔あふれるみんなのマルシェ~」が開かれた。
「皆さんを幸せにしたい、笑顔にしたい。幸せな気分で過ごしてもらいたい」をコンセプトに、自らも保護猫支援活動「猫の手」で出店している平賀典子さん(51)らが実行委員会を結成し、開催した。
平賀さんは昨年10月、北越谷の浄光寺で開かれた初の寺マルシェに運営側の1人として参加。地域と寺がつながりを持ち、町の活性化を図る事業として好評だった。元々、約8年前に市民まつりのフリーマーケットから始めた商売好き。今度は女子だけでマルシェを開き、おいしいものを食べながら一日中楽しんでもらおうと企画した。母の葬儀を執り行った同院に持ちかけたところ、快諾をもらった。
広報はインスタグラムやフェイスブックだけだったが、出店の応募が殺到し、1か月もたたずに予定の50店舗がいっぱいになった。
お菓子工房「ひびのや」に明莉ちゃん(6)、彰人くん(3)と一緒に来店した立原庸子さん(36)は「以前食べておいしかったから」とマフィンやスコーンを袋いっぱい購入。北越ぎょうざ、かき氷、ピザなどにも行列ができ、近所に住む20代カップルは「地元でやっているから初めて来た。思ったより盛り上がっている」と楽しそうに食べ物をほお張っていた。
また、文教大学の学生が主に活動している地域のボランティア団体「くらうど」が縁日を出店。「子どもや若者の地域の居場所をつくりたい」と計良真生理事は、スーパーボールすくいやストラックアウトなどで子どもたちを楽しませていた。会場では幼稚園児の絵も展示され、鑑賞に訪れる祖父母もいた。
本堂2階では、地元の音楽ユニット「タンク★ポップ」などのライブが行われた。占いや小物の販売、ネイル、ワークショップも大盛況で、来場者は1000人を超えた。作家の商品を見て販路が広がり、グルメを味わって店に足を運ぶなど、縁をつなぐのがハッピーマルシェ。
平賀委員長は「とってもハッピーです」と、来春の次回開催に思いをはせていた。