「本の楽しさ 広めたい」
草加市立図書館と草加高校文芸部が協力して3月26日、休館日の図書館を舞台にした謎解きイベント「としょかんでなぞとき」が実施され、中高生9人が参加した。
イベントは、「図書館の精」がパーティーを開こうとしたが、ミスで花をばらまいてしまい、そこにいたずら好きな妖精の子が魔法をかけたため、謎を解かないと花が集まらない――という設定。
三つの班にそれぞれの色が定められ、色ごとに謎を解く順番を変えるなど、謎解き中に班が1か所に集中しないよう考慮されていた。謎解きの問題は、図書館内の装置や書庫の機能、図書館内に並べられた本などを使った問題、なぞなぞや方程式を利用したものなど、中高生でも解けるようにと同文芸部が考案。最後は、三つの班が持ち寄った合言葉で鍵が開き、無事にパーティーが開催できたという結末で、イベントは幕を閉じた。
参加した草加南高校1年(当時・谷塚中3年)の林美夢さん(15)は、「問題も緩急に富み、図書館の仕掛けを使ったものもあって楽しめた。今後は企画する側に回り、図書館の利用率向上や本の楽しさを広めていきたい」と喜んでいた。
司書を目指し、昨年から図書館の活動や読み聞かせなどに積極的に参加している草加高校の吉田麻莉さん(17)は、「企画を楽しんでもらえてよかった」と胸をなでおろし、「高校生が地域の人と積極的に関わり、まちづくりの一助となる機会がもっと増えたらうれしい」と話していた。