三郷で閉校式 児童ら惜別
昨年度で32年の歴史に幕を下ろした三郷市立後谷小学校(大河原正行校長)で3月26日、閉校式が行われ、1~5年の在校生全員とすでに卒業式を終えた6年生の有志が教職員や保護者、来賓らとともに同校に別れを告げた。在校生のほとんどは4月から統合先の前間小学校に通う。
この日は閉校を悲しむように雨が降りしきる中、体育館で式典が行われ、同校の歴史を振り返るスライド上映や、校歌斉唱、校旗返還などが行われた。木津雅晟市長は「この学校で学んだことに誇りを持ち、夢を実現できるよう前間小へと引き継いで、新たな伝統とともに未来に羽ばたいてほしい」と児童たちを激励。1期生として卒業した鈴木直道・北海道知事からは「学んできた経験を生かし、新しい友だちとの出会いを通じて大きく羽ばたくことを期待する」とのメッセージが寄せられた。
児童代表として5年生の藤牧海妃さん(11)は「卒業後も戻ってきたい場所だった。後谷小に通えたことを誇りに思う」とお別れの言葉を述べた。
記念品授与を受けた斉藤慶二郎君(12)は「感謝の気持ちでいっぱい。ありがとう、さようなら」と述べた。
大河原校長は「後谷小で学んだことを自信に、新しい環境下でも自分の力を発揮してほしい」と締めくくった。