副住職が護身術を実演 プロレスで防犯PR
越谷警察署(赤星誠署長)は2日、越谷市大泊の安国寺で行われた「お寺プロレス」の会場で、護身術の実演と特殊詐欺被害防止のキャンペーンを行った。興業を主催した雫有希さん(37)は、女子プロレスラーや心理カウンセラーとして活躍し、越谷警察署協議会委員や越谷警察署スマイルアドバイザーも務めている。
今回は、雫さんが副住職を務める安国寺で、同署とプロレスがコラボし、防犯をテーマにした寸劇が行われた。プロレスラーの寸劇に合わせて警察官が詐欺の手口や注意点を説明し、特殊詐欺被害防止を訴えた。寸劇は3種類。女性がナンパされて、腕をつかまれたり、後ろから抱きつかれたりした時に使える護身術の実演。居酒屋でトラブルになった時の対処法。さらに、雫さんがキャッシュカードをだまし取られ、念仏で犯人を成敗する寸劇も披露され、会場は大いに盛り上がっていた。
雫さんは、2011年から、近隣の寺でプロレスイベントを行ってきた。20年からコロナ禍で中止になり、今回、5年ぶりに行われた。試合は、タッグマッチなど3試合が行われた。
試合後、雫さんは「警察官や市役所職員をかたる人にカードや現金を渡さないで」、「越谷市は特殊被害の認知件数が県内ワースト」、「このイベントを通じて、大切な人を守って欲しい」などと呼びかけた。
赤星署長は「お寺プロレスを通して、防犯について知っていただき感謝している。犯罪に遭わないように知識を身に着け、自分自身を守ってください」と呼びかけていた。