「光永」段ボールベッド 八潮ブランドに、優良技術者には「東屋米菓」の本間さん
八潮市はこのほど、今年度に市内で生産された製品を市の資産として認定する「八潮ブランド認定式」と、産業技術者・技能者を認定する「八潮市優良技術者及び技能者表彰式」を行い、認定証などを授与した。
「八潮ブランド」に認定されたのは、段ボール製品製造業「光永」(同市浮塚、川田彰社長)が開発した、災害時に役立つ簡易段ボールベッド「ニュー簡太くんⅠ」と「ニュー簡太くんⅡ」。使用するパーツも少なく、接着剤やガムテープも不要。重量も軽くて扱いやすく、誰でも簡単に組み立てられる点が大きく評価された。川田さんは2018年度の「八潮市優良技術者及び技能者」にも認定されている。
一方、「八潮市優良技術者及び技能者」に認定されたのは、米菓製造販売業「東屋米菓」の本間彰社長(68)。
本間さんは創業138年の老舗米菓の製造事業者。製品に適した生地の水分量や焼き加減などを見極め、草加せんべいをソフトに焼き上げている。国産原料にこだわり、味付けの調合も行う。2006年にしょうゆ使用の加工食品を対象に実施された「第4回醤油名匠」を受賞している。また、競合他社などからのOEM生産なども請け負っていることなどが高く評価された。
川田さんは「万が一の災害時でも安心・安全・快適に使ってもらえるよう、今後もバージョンアップを図っていく」と強調。本間さんは「さらに精進し、皆さまに信頼していただける商品作りに励んでいく」と話した。
大山忍市長は「大規模災害はいつ発生してもおかしくない。利用者目線で作られ、市を代表するブランドとして、今まで以上に普及していくことを期待する」「創業138年、八潮市に移転し100年を迎えた老舗の味を守り、幅広い世代に人気のあるせんべいを作り続けてほしい」と、それぞれを激励した。