八潮市民が一丸
♪咲いた咲いたまた咲いた咲いた またまた咲いた埼玉――。八潮市鶴ケ曽根の「やしお生涯楽習館」で2月11日、市民らが曲に合わせ、一丸となってダンスを踊った。ダンスに挑戦したのは、ダンス団体をはじめ、音楽教室、少年サッカークラブ、福祉団体、飲食店など市内16団体や個人参加などの未就学児から高齢者計120人。
昨年11月に公開された映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて」の主題歌で、お笑いタレント・ミュージシャンのはなわの曲「ニュー咲きほこれ埼玉」を通して埼玉愛を深めてもらおうと、県が実施した参加型企画に参加した。
撮影は夕方5時30分から始まり、個別や全体のリテイクなども含めて午後8時まで続いた。八潮市社会福祉協議会のボランくんとティアちゃん、県立八潮南高校の八っぴー、やしお花桃(旧パルコ通り)商店街のジェントルパルコなど、市内のマスコットキャラクターもそろい、大いに盛り上がった。
動画は「曲のサビを踊ってみた」のテスト版をインスタグラムで公開したところ、大野元裕県知事の目に止まり、「県内でも類を見ない規模で素晴らしい」と絶賛。八潮市からも「正式版を急いで出して」と要望されたという。
ダンス動画に挑戦した「咲きほこれやしお実行委員会」の初山智広委員長(55)は「楽しんで踊ってもらうことを優先した。準備は大変だったが、やってよかった」と胸をなで下ろした。ただ、もう一つの課題「好きなメロディに乗せて埼玉愛を表現したフリー動画」までは撮れなかったのが残念、と話していた。
きっかけは、10年ほど前、AKB48の大ヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」に合わせてダンス動画に挑戦した人々が発起人となり、同市から県を盛り上げようと、企画に参加することにしたこと。責任者として、地域ポータルサイトを運営する初山さんに白羽の矢が立った。「ダンスサークルは卒業公演や発表会のシーズンのため多忙で、参加者集めに苦労した」と言う。
県に集まった動画は、日本工業大学先進工学部情報メディア工学科映像デザイン研究室(杉森順子教授)の学生たちが協力してデータをまとめ、動画にして、県の広報媒体(SNSやユーチューブなど)で公開されるという。
越谷・消防局員がサビ動画
越谷市消防局職員が、映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」の主題歌「ニュー咲きほこれ埼玉」のサビの部分を踊る動画に挑戦、同市公式インスタグラムで配信している。春の火災予防運動PRが目的で、制服姿の職員らがこしがや鴨かもネギ鍋のPRキャラクター「ガーヤちゃん」と一緒にダンスに挑戦している。
県が実施した参加型企画に呼応したもの。同市では昨年、74件の火災が発生しており、同消防局では「火災を起こさないため、火気器具やリチウムイオン電池などを使用する際は取り扱いに注意して」と呼びかけている。
一方、同市職員有志も3月16日にグランドオープンする本庁舎のエントランスホールでサビの部分を踊り、市の公式インスタグラムで動画を公開した。職員とともに踊った福田晃市長は「越谷からも埼玉を盛り上げていく」と話していた。
同消防局の動画はhttps://www.instagram.com/reel/C3WYj82KtPG/、同市の動画はhttps://www.instagram.com/reel/C3pFMwZKeAC/ (いずれも公式インスタグラム)からそれぞれ視聴できる。
<問い合わせ>越谷消防局予防課☎︎974・0103、越谷市広報シティプロモーション課☎︎963・9117。