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越谷/色とりどり華やかに

伝統のひな飾り

店内を彩るひな人形
店内を彩るひな人形

 安永年間(1772~ 81 年)創業、越谷びなの元祖「植木屋人形店」 (会田正三代表)で、3月3日のひな祭りに向けて色とりどりの人形が飾られ、来店者の目を楽しませている。
 同店は、初代・会田佐右衛門が江戸の拾軒店(じっけんだな)でひな人形の製法を取得し、帰郷して作り始めたのが始まり。その後、越谷は名産地となり、拾軒店、鴻巣と並んで「関東三大ひな市」と呼ばれるようになった。越谷びなは気品あふれた優雅な顔立ちで高く評価されている。
 飾られているのは、王道の「七段飾り」のほか、最近の住宅事情を反映して人気筋となっている、お内裏様とおひな様だけの「平飾り」や、創業250 周年で飾りを一新した「仙峯作オリジナル親王飾りセット」など。人形を飾った台に収納できるものやガラスケース入りなど、飾りつけが簡単なものも多い。
 「最近は顔が現代的になったり洋風な作りになったり変わってきた」と会田ひろみさん(63)は言う。「お子さまの成長を願うためにぜひ飾ってください」とひろみさんは話している。
 <問い合わせ>「植木屋人形店」越谷市越ヶ谷2の7の3、☎︎ 048・962・1783。