地域に貢献
越谷警察署(赤星誠署長)は22日、特殊詐欺被害の抑止に協力したとして、同市内で読売新聞を配達している３つの読売センター(ＹＣ)に感謝状を贈呈した。
感謝状を贈られたのはＹＣ越谷東部（川口一海所長）、ＹＣ大袋（太田和彦所長）、ＹＣ蒲生（関一則所長）の３ＹＣ。
同署管内では昨年、特殊詐欺被害が相次ぎ、認知件数で県内ワースト１を記録した。このため、同署は市民に警戒を呼びかけようとチラシ5000枚を印刷。特に大袋、蒲生両地区の被害が多いことから、昨年10月末、大袋、蒲生の両ＹＣに2500部ずつ読売新聞に折り込んでもらい、購読者に届けた。
また、ＹＣ越谷東部は月１回、独自に発行している冊子で特殊詐欺被害防止を呼びかけた。
川口所長は｢市民が安心･安全に暮らせるよう少しでも役に立てたらうれしい｣と強調。太田所長も｢高齢化が進み、自転車事故なども多い。地域社会を守る協力を続けていく｣と述べた。
赤星署長は｢昨年前半、特殊詐欺は多い月で15件に及んだが、チラシの効果もあって、11～12月は３分の１に減った。これを今年も続けていきたい｣と謝意を伝えた。
関所長のＹＣでは配達を兼ねて見守り活動も実施している。また、同市内のＹＣは長年、市内14か所の派出所･駐在所が毎月制作する｢交番便り｣を無償で印刷し、購読者に届ける活動を続けている。
同署管内の特殊詐欺被害認知件数は昨年93件（前年比６件増）、被害総額は２億7086万円（同7507万円増）となっている。