お菓子や米ぬかカイロ
草加市でママさんたちが店や教室などを開いている「シェアアトリエつなぐば」(運営・つなぐば家守舎(やもりしゃ)。小嶋直代表)(同市八幡町935の4)が12月23日、「つなぐば」と同市の八幡西公園で、「つなぐ八市(ばいち)」を開き、多くの人たちでにぎわった。
「つなぐば」は、「仕事につながる」「母親とつながる」「地域につながる」をテーマとして、築33年の廃アパートをリノベーションして作られた協働スペース。子連れで働けるシェアアトリエと子どもの遊びスペースのあるカフェや美容院などが入っている。ママさんクリエイターやママさん起業家たちのシェアオフィスのような場所だ。
「つなぐ八市」は、2018年の「つなぐば」オープン当初、「この場所を知ってもらおう」と利用者のアイデアで開催され、今年で6年目を迎えた。
これまで、夏祭りのように気軽に来てもらえる「夏の夜をつなぐBAR」、子どもたち向けの夏休み企画「映画上映」、カフェのお菓子係3人が考えた「スイーツデー」など、テーマ性を持たせたイベントを行ってきた。
現在は、毎月第4土曜日に実施。今回は、米ぬか製カイロを販売している「ICHIRIN」の大橋加代子さん(35)が出店した。姉が化学物質過敏症だったことから、体に優しい米ぬかを使ったカイロを発明。レンジでチンするだけで温かく、肌触りも優しくて、ハーブを入れると心地いい香りがする。3歳と6歳の子どもを抱えながらでも働ける環境に満足しているという。
染め体験や雑貨作りの森陽子さん(55)は、フリンジ・ストラップやブローチなどを販売。ケーブルテレビなどの仕事とかけ持ちしている。「仕事は半々。店に来て染め物などに興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。
次回開催は今月27日。また、2月3日には「ふるまい餅」を行い、つきたて餅やおでん、無病息災を祈って2月8日の「事八日(ことようか)」に食べる習わしの「お事汁(ことじる)」などが無料で振る舞われる。「つなぐば」の大家、中村美雪さん(61)は、「行政とつなぐば家守舎と地元の八幡町がいい形でつながって、盛り上がればうれしい」と話している。