式典に150人 来月4日始動
春日部市新庁舎(春日部市中央7の2の1)の完成式典が16日、行われ、岩谷一弘市長や土屋品子復興相ら147人が出席した。開庁は来年1月4日。
本庁舎は、延べ床面積約1万7357平方㍍、地上6階建て、鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造で免震構造。第2庁舎は同約6702平方㍍、地下1階・地上6階建て、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造で耐震構造。付属棟として車庫棟、倉庫棟などがある。
新庁舎は「人に優しい」、「災害に強い」、「環境・経済性に配慮」、「春日部市にふさわしい」の4つがテーマ。待合スペースはゆとりを持たせ、本庁舎3階には子ども連れでも安心して手続きできるキッズスペース併設型窓口が用意された。同5階の議場は、市の特産品である桐きり箱をイメージして、壁・天井に木材が使用された。
本庁舎に接続するコミュニティ棟1階は、ダンスや音楽などの発表会が行われる場所、2階は子ども連れの家族が気軽に立ち寄れる場所で、名称はぞれぞれ同市東中学校から応募のあった「ひだまりホール」、同市大沼中学校から応募のあった「かすかべっ子ルーム」と決まった。屋外の「まちなかひろば」はコモンスペースとしてマルシェやフリーマーケット、音楽イベントなどの交流の場となる予定。
防災設備としては、停電時にも通常の50%の電力を3日間供給できる非常用発電機を設置。環境面では、外壁をさびに強く80年以上の耐久性を有するチタン亜鉛合金板を採用し、埼玉県建築物環境配慮制度(CASBEE埼玉県)の最高位Sランク、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランク5つ星の評価を取得した。
旧庁舎は1970年建設で、老朽化が進んでいた。総工費は約113億円。クラウドファンディングで費用の一部を募り、目標の3000万円を大きく上回る約5600万円を集めた。2021年8月に工事を開始していた。
式典で岩谷市長は「誰もが使用しやすく、時代の変化に対応できる」と強調した。また、かすかべ親善大使で気象予報士の平井信行さんが防災と環境についてトークショーを、同親善大使でシンガーソングライターのあえかさんのコンサート、キッズダンスや同市飯沼中学校による吹奏楽の演奏が行われた。