三郷市彦倉1丁目の「真言宗豊山派延命院」(石井秀誉住職)で10日、年末恒例の「すす払い」が行われた。
「彦倉虚空蔵尊」として知られる同寺では、きれいな心で新年を迎える「正月事始め」の行事として、毎年、「すす払い」を実施している。2014年から檀家を中心とした「奉賛会」(島根一郎代表)と周辺に住む親子らが参加し、地域の絆を深めながら、1年の厄を払うすす払いを行っており、今年は約40人が参加した。
参加者は竹ぼうきなどで仁王門や仁王像、鐘楼堂、虚空蔵菩薩像を祭る虚空蔵堂などで、この1年にたまったほこりと厄を払い、境内の落ち葉も掃除した。
同市立北中1年生の岡田李音さん(13)は「掃除が好きで毎年参加している。きれいになると気持ちがいい」と笑顔。島根会長は「子どもたちとの接点を作ることで、虚空蔵様を身近に感じてもらえたら」と話していた。
石井住職は法事で参加できなかったが、石井健誉副住職が子どもたちと一緒にすす払いを行った。